週末の食卓と、更に宮部みゆき | 海外食卓日記@スペイン

週末の食卓と、更に宮部みゆき

週末は、久々の英語漬けだった。

スペインに来てから、暇は掃いて捨てるほどある主婦になったことだし、とあるNGOの翻訳ボランティア(英語⇔日本語)をしているのだが、ふと気づいたら月曜日が締め切りだったので、かなり焦ってギリギリに仕上げたのだ。英語が出なくなっているのでちょっと苦労したけど、久しぶりに頭を使って、楽しかった!


そんな私のために、だんなはまた優しい天使となって2度も台所にたち、「なっとうスパゲッティ」や「ピザ風ガレット」を作ってくれた。


☆納豆スパゲッティ=本当は「納豆うどん」なのだが、うどんが勿体無いのでスパゲッティで。冷たいスパゲッティに、「葱・納豆・わかめ・梅干をたたいたもの・めんつゆ」などをまぜて食べる。うどんで作ると本当においしいけど、スパゲッティでもいける。暑くて食欲のない時にオススメ!


☆ピザ風ガレット=先日紹介した「じゃがいものかりかり」に、チーズ、トマト、ピーマン、ベーコンなどピザにのっけそうなものをのっけて焼いてみた。おいしかったけど、夫いわく、「わざわざガレットにのっける意味ないかも。」でも私は、見かけもおいしそうで良いと思った。


翻訳が締め切りギリギリになったわけは、宮部みゆき作品を読みすぎたから。

以前も紹介したが、その後も、どうしちゃったの?ってくらい、読み続けている。

スペインとはま~ったく関係ないけど、まとめて紹介してしまおう。


「ぼんくら」→初めて宮部さんの時代物を読んだ。江戸の長屋を舞台に起こる不可解な出来事を、のんびりとした同心(おまわりさんみたいな仕事)が解決する話。殺人事件で始まるが、あとは全体的にのほほんとした、ほほえましい話の展開で、和む。栗菓子と麦湯(麦茶のこと)を頂く場面が何回も出てくるので、かなり食べたくなって困った。たまたまうちにあった栗ようかんでガマン。


「R.P.G」→インターネットで「家族」ごっこをしていた「お父さん」が何者かに殺される話。いまいち引き込まれなかった。感情移入できる登場人物がいなかったからか、話の展開があまり印象的じゃなかったからか分からないけど…。宮部さんの本を読むなら他から薦めるかな。


「人質カノン」→短編小説集。個人的には宮部さんのは長編のほうが好きかな。それなりに面白いと思うのだけど、ミステリーにしては短編ではなんだか物足りなく感じてしまう。


「我が隣人の犯罪」→短編小説集。感想は上に同じ。でも、ほほえましい感じの話もあるし、まあまあ好き。


「魔術はささやく」→若い女性が次々に自殺したり事故で亡くなるところから始まるので、衝撃的で結構引き込まれる。薄幸っぽくて学校でいじめられたりもしてるけど素直で勇気のある主人公の男の子が、事件を解決する話。(「こんな行動力あるわけないだろ」と突っ込みたくなるところもあるけど。)最後のほうは犯人の告白が続いたりするので少しだれたけど、全体として面白かった。


「あかんべえ」→時代物。お化けの出る料理屋を舞台に、12歳の女の子がお化けと一緒に事件を解決する。主人公が小さい女の子だからか、感情移入しやすく、かつ心が和むし、スッキリする。お化けが出てくるという、非現実的なところも個人的には好き。料亭の話だからまた食べたくなるものがいっぱい出てくるかと思ったが、意外に料理の出番は少ない(笑)


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