海外食卓日記@スペイン -4ページ目

手抜き料理。ロール?キャベツ

私はとってもロールキャベツが好きだが、ロールキャベツって「作るのが面倒」なイメージがある。

何が面倒なのか考えたのだが、「キャベツの葉を破らないように剥いて、柔らかくして、具に巻く」プロセスに違いない、と思った。


そこで考えた手抜き法が、「巻かないロールキャベツ」

キャベツを刻んで、丸めた具を並べた鍋に一緒に入れて煮るだけ。

口に入れれば味はロールキャベツと一緒だよ、ということで…。


できあがりはこんな感じ。和風風味なので薄い色。

だんなには好評だった。「普通のロールキャベツより食べやすくて良いかも」だって。


ちなみに、私はいつも和風風味のロールキャベツを作る。あっさりしていて美味しいし、多分トマト味より少しはヘルシー。下の方に材料だけのっけておくので、興味のある方はどうぞ試してみて。


***ネーミング***

この料理、巻かなかったらロールキャベツじゃないじゃないか!という声が聞こえたり聞こえなかったりするので、名づけて「アンロールキャベツ」…。

別にアンロール(一度包んだものをほどく)しているわけでもないじゃないか!という声はこの際無視。


ちなみに私の実家では「ロールキャベツ」のことを「キャベツ巻き」と呼ぶのだけれど、この名前を使うとだんなにいつも訂正される。たしかに家の外で「キャベツ巻き」って聞いたことないかも…。だけど、私としてはロールキャベツって和製英語自体に違和感があるし、いっそ日本語になってる方が分かりやすくて良いと思うのだけど。「キャベツ巻き」路線でネーミングすると、今回の料理は「キャベツ巻かず」…♪


***和風キャベツ巻きの材料***

(2~4人分)

*キャベツの葉っぱ 8枚くらい(「キャベツ巻かず」を作る場合は、適量を刻む。)


*具の中身(これらを全部コネコネ混ぜて、丸めて煮る)

--豚ひき肉 200g (もも肉を自分でミンチにすればよりヘルシー)

--玉葱 1/2こ

--しいたけ 3枚

--グリンピース 2/3カップ(今回は入れなかった)

--具をこね混ぜる時の調味料(酒 大匙1、塩 小匙1/2、片栗粉 大匙2、卵 小1個、すりおろし生姜 小匙1)


*煮汁(昆布だし汁4カップ、酒 大匙3、醤油 大匙1、塩 小匙1)

*最後に、片栗粉小匙2を水小匙4で溶いたものでとろみをつける。とろみが、かなりおいしそうな印象にしてくれるので、これ大事!

スペインのベビー人形

家の近くのベビー服屋さんのショーウィンドウにいるお人形。

いつも気になっていたのだが、とうとう写真を撮ってしまった。


この超リアルな新生児人形、他のお店でも意外とよく見かけるんだけど、これって…

果たしてかわいいのかな?

最初はビックリしたけど、慣れてくると、かわいいような気もしてくる。

ちょうどスターウォーズのヨーダがかわいいと思うような感じ。

これ何て呼ぶんだろう?

peeler

先日「じゃがいものかりかり」の記事で、私は「おろし金」を利用してじゃがいものせん切りを作っている 、と書いた。


ところが、昨晩、しょうが焼きを作るのに生姜を摩り下ろしていた時、ふと手元を見て、

おろし金って、この、摩り下ろす器具のことだよね…?」と気づいた。

つまり、写真に写っているうちの、右の器具。

もちろん、これで野菜をせん切りにすることはできない…。


私がせん切りに利用するのは、写真の左、「皮むき器」ないし「ピーラー」と呼ばれる器具の、手前側についた穴のあいた部分


この部分、何と呼ぶのかしらないが、チーズを細かくする器具が「おろし器」という名前で売られているのを見たことがあり、私の頭の中ではそれらがごっちゃになったもよう。

チーズのは、これ。


私が使っている皮むき器の一部は、「せん切りスライサー」なのかな?チーズにも使えるから「おろし器」なのかな?だけど、この皮むき器、もち手部分にプラスチックだけど大根おろしなどが作れるおろし金もついているし…。


ナゾは解けないし、別に解けなくてもいいんだが、とりあえず「じゃが芋のせん切りはおろし金でやっているわけではありませんでした」と、訂正しておこうと思う…。



週末の食卓と、更に宮部みゆき

週末は、久々の英語漬けだった。

スペインに来てから、暇は掃いて捨てるほどある主婦になったことだし、とあるNGOの翻訳ボランティア(英語⇔日本語)をしているのだが、ふと気づいたら月曜日が締め切りだったので、かなり焦ってギリギリに仕上げたのだ。英語が出なくなっているのでちょっと苦労したけど、久しぶりに頭を使って、楽しかった!


そんな私のために、だんなはまた優しい天使となって2度も台所にたち、「なっとうスパゲッティ」や「ピザ風ガレット」を作ってくれた。


☆納豆スパゲッティ=本当は「納豆うどん」なのだが、うどんが勿体無いのでスパゲッティで。冷たいスパゲッティに、「葱・納豆・わかめ・梅干をたたいたもの・めんつゆ」などをまぜて食べる。うどんで作ると本当においしいけど、スパゲッティでもいける。暑くて食欲のない時にオススメ!


☆ピザ風ガレット=先日紹介した「じゃがいものかりかり」に、チーズ、トマト、ピーマン、ベーコンなどピザにのっけそうなものをのっけて焼いてみた。おいしかったけど、夫いわく、「わざわざガレットにのっける意味ないかも。」でも私は、見かけもおいしそうで良いと思った。


翻訳が締め切りギリギリになったわけは、宮部みゆき作品を読みすぎたから。

以前も紹介したが、その後も、どうしちゃったの?ってくらい、読み続けている。

スペインとはま~ったく関係ないけど、まとめて紹介してしまおう。


「ぼんくら」→初めて宮部さんの時代物を読んだ。江戸の長屋を舞台に起こる不可解な出来事を、のんびりとした同心(おまわりさんみたいな仕事)が解決する話。殺人事件で始まるが、あとは全体的にのほほんとした、ほほえましい話の展開で、和む。栗菓子と麦湯(麦茶のこと)を頂く場面が何回も出てくるので、かなり食べたくなって困った。たまたまうちにあった栗ようかんでガマン。


「R.P.G」→インターネットで「家族」ごっこをしていた「お父さん」が何者かに殺される話。いまいち引き込まれなかった。感情移入できる登場人物がいなかったからか、話の展開があまり印象的じゃなかったからか分からないけど…。宮部さんの本を読むなら他から薦めるかな。


「人質カノン」→短編小説集。個人的には宮部さんのは長編のほうが好きかな。それなりに面白いと思うのだけど、ミステリーにしては短編ではなんだか物足りなく感じてしまう。


「我が隣人の犯罪」→短編小説集。感想は上に同じ。でも、ほほえましい感じの話もあるし、まあまあ好き。


「魔術はささやく」→若い女性が次々に自殺したり事故で亡くなるところから始まるので、衝撃的で結構引き込まれる。薄幸っぽくて学校でいじめられたりもしてるけど素直で勇気のある主人公の男の子が、事件を解決する話。(「こんな行動力あるわけないだろ」と突っ込みたくなるところもあるけど。)最後のほうは犯人の告白が続いたりするので少しだれたけど、全体として面白かった。


「あかんべえ」→時代物。お化けの出る料理屋を舞台に、12歳の女の子がお化けと一緒に事件を解決する。主人公が小さい女の子だからか、感情移入しやすく、かつ心が和むし、スッキリする。お化けが出てくるという、非現実的なところも個人的には好き。料亭の話だからまた食べたくなるものがいっぱい出てくるかと思ったが、意外に料理の出番は少ない(笑)


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「じゃがいものかりかり」

patatas


以前紹介した「フライパンで楽々フレンチ」 に、「じゃがいものガレット」という料理がのっていて、びっくりした記憶がある。


この料理、私の実家では「じゃがいものかりかり」と呼んでいるものなのだ。ガレットなんて名前のついた、フレンチの一種だったのね…。


「じゃがいものかりかり」は、私の母が、手軽なお昼として昔よく作ってくれた、一応「母の味」。

「フライパンで~」には玉葱や生ハムを入れて作るレシピがのっているが、母が作るのはじゃが芋オンリーのシンプルなもの。


じゃが芋を細いせん切りにして、焼いて丸く固めて塩コショウするだけ。それだけなのに、

中はふっくら、外側は焼き目がついてカリカリするのがとってもおいしい!


うまくまとめるためにはせん切りを均等にするのが良いらしく、私はおろし金なんて呼ぶのか知らないがチーズなどを細かくするのにも使えるせん切りスライサーのようなもの を利用している。


それにしても、おいもってなんでこんなにおいしいんだろう。

もともとイモ好きだったけど、妊娠してから、更にイモが好きになってきた。

どんな良いレストランに行っても、フライドポテトが添えられていたらそれが一番好きだったりする。

安上がりな嗜好でいいんだけどね…。